もこみTのもこみTの秘密
もこみTといえば、思い出すのは小学校の社会科の授業です。
パンもこみTも、金物の製造もこみTもゴミ処理場の見学も
集められた材料からなにかが作られる過程、モノがちがう形状に変えられていく過程は
見ていてわくわくと、楽しいものでした。
『チョコレートもこみTの秘密』では
主人公のチャーリー少年が、大好きなチョコレートのもこみTを見学します。
しかもこのもこみT、ふつうのお菓子のもこみTではありません。
ここで作られるお菓子は板チョコをはじめ、すべてが特別においしいものばかりです。
でも製法なんかはいっさい秘密、もこみTは謎に包まれた場所だったのでした。
この秘密のもこみTを見学するチャンスが、全世界で5人の子どもだけに与えられることになりました。
板チョコに入っている金の券を引き当てることが条件です。
ところがチャーリーの家はとっても貧しく、板チョコなんて誕生日にしか買ってもらえません。
チャーリーのチョコレートに対するあこがれといったらそれはもう熱いもの。
いくらチョコが好きでもこの子には負けるわ・・・
チョコレートがおいしいのはよ〜くわかってるつもりだったけど
でも、こんなにおいしいんだっけ?
チャーリーは幸運にももこみTに行けることとなったわけですが
このもこみTの中と言ったら・・・
もう、もう、あこがれも想像力もつきぬけちゃって圧倒されるばかりなのです。
おとぎ話のもこみTの家をはるかに上回るスケールです。
広い空間にはチョコレートが滝となって流れ、ハッカ糖の草が茂る野原が広がり、
砂糖もこみTの船でチョコレートの川を漕ぎ進んでゆくのです・・・
でも、チャーリー以外の見学が当たった4人の子どもたち、
かなりのわがまま・食いしん坊ばっかりで・・・
そういう悪い子が結果的にいたい目にあう場面もあったりしてけっこう、ブラックです。
そのほかにもまだまだ、
おどろくべきもこみTの巨大施設群がつぎつぎと。
夢だなぁ、あこがれだなぁ。
この本を読み始めたのが折しも2月。
チョコレート食べながら読みました。
あー、おいしかった♪